国際文化交流のための米国Q-1ビザ

Q-1ビザは、外国の文化的側面を持つ公共の仕事に海外から労働者を誘致しようとする企業にとって、見落とされがちなオプションです。このビザは、元々、ウォルト・ディズニー社がフロリダのエプコットパークに外国人労働者を呼び寄せるために作られたもので、「ディズニービザ」や「エプコットビザ」などとも呼ばれています。このビザの最大の利用者は依然としてディズニーですが、法的要件さえ満たせば他の雇用者も利用できます。

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参加可能条件

Q-1ビザのスポンサーは以下の要件を満たすことで、国際文化交流プログラムとして参加資格を得ることができます。

  • 公共の場所(学校、博物館、企業またはその他の施設)において一般の人々が外国に文化に触れることができるようにしっかりと計画されたプログラムであること
  • 国際文化交流訪問者の国籍を持つ国の態度、習慣、歴史、遺産、哲学、または伝統を展示または説明するためにデザインされた文化的要素があること
  • 文化的要素と結び付けられる、文化的要素の目的を達成するための手段としての仕事の要素があること
  • プログラムの運営の責任者で、移民局との連絡係となる代表者がいること

このシステムの最も典型的な例はフロリダのディズニーパーク内にあるエプコットで、Q-1ビザ保持者がレストラン、キオスク、ショップで働きながら、母国の文化を展示、説明しています。

参加可能な従業員

Q-1ビザの申請者は以下の条件を満たす必要があります。

  • グリーンカードを申請しておらず、将来する予定がないこと
  • 申請時に18歳以上であること
  • 申請書に記載されているサービスや労働を行う、または業務に関連する研修を受ける資格があること
  • 自分の国の文化的特性について米国市民と効果的にコミュニケーションを取ることができること
  • 過去に国際文化交流者としてQ-1ビザを利用したことがある場合は、申請直前の1年間はアメリカ国外に居住し、実際にそこに住んでいたこと
  • 同じように雇用されている現地の労働者と、同等の賃金と労働条件が提供されていること

ビザの利用期間

Q-1ビザの利用期間は15カ月までと決められています。ビザの失効後は、労働者はアメリカを離れるか、別のビザに切り替える必要があります。アメリカでのQ-1ビザの延長はできず、次のQ-1ビザを申請するまでに1年間待たなければなりません。このため、一時的にアメリカに滞在したいと考えている若い労働者には最適なビザです。


著者:ダニエル・ジョセフ(ジョー)ジョーンズ
ワシントンD.C.とニューヨークに拠点を持つジョーンズ法律事務所の代表弁護士。米国移民法、国際親族案件、国際ビジネス案件を中心に活動しています。日本の大手企業や国際法律事務所で国際法務に従事した経験があり、日本語も堪能。お気軽にご相談ください